宮田昇始のブログ

Nstock と SmartHR の創業者です

面接用スライドを公開した結果、全部見せます!

昨年の8月に、採用面接用の会社紹介資料をSpeaker Deckで公開しました。

公開から半年たったので、今回はその『結果』について具体的な数字を交えてブログにしてみました。

ちなみに次回のブログでは、公開に至った経緯や、大変だったことについて書きたいと思います。気が早いですが次回もお楽しみに。

実際のスライドがこちら。見たことある人は読み飛ばしてください。見たことない人はぜひ見てね。

公開後、何度かアップデートしてますが、コンテンツはほぼそのままです。    

応募数は『5.3倍』に増加

早速ですが、一番気になる「応募者数」の推移です。

エージェントさん経由の応募は含まない、直接応募のみのグラフです。

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応募者数は『5.3倍』に増加!!

公開前と比較して、なんと5.3倍に増えました。すごーい。

こんなに応募が増えたのは完全に予想外で、うれしい誤算でした。

会社紹介が『24万回』も見られている

単純にTwitterやFacebookでバズって、会社そのものの知名度が上がりました。社員からも「あなたの会社に興味があると声をかけられることが増えた」と聞きます。

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240K!!(閲覧数24万回)

スライド自体も、半年で24万回閲覧されています。

もしかして、「いま日本で一番見られている会社紹介資料」と言っても過言ではないのではないでしょうか??(大企業の就活をぜんぜん知らないので見当違いなこと言ってたらすみません。)

「オープンな社風」を体現でき、それが伝わった

このスライド(特に給与やストックオプションの部分)を見た人から「オープンな社風を体現してますね」と何度も言ってもらえました。

ほとんどの会社が採用ページに「オープンな社風です」って書いてはいるけれど、「実際に入ってみたら違った」とかはよく聞く話ですよね。

この試みから、オープンな社風を感じとってもらえているとしたら、とても嬉しいことです。

※ ちなみにストックオプションに関する内容は、いまは大人の事情で一部モザイクを入れています。くわしく知りたい人はぜひ会社に聞きに来てね

「給与が低い」という噂が消えた

SmartHR社には月給が一律35万円の時期がありました。サービス公開から約1年半、社員が15名前後のころまではその状態でした。(もちろん今は違います。念の為)

その時期に選考を受けてくださった人から伝わっていたのだと思いますが、以前は「給与が低い」と噂されることがありました。

しかし、サービスの成長にあわせて、給与水準も大きく上がっています。

↓スライドから一部抜粋

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これまでの昇給実績。昇降給は半期に1回です。

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プロダクト側の給与テーブル(スライドにはビジネス側も公開してます)

給与を上げるための制度があり、上がった実績があり、上げる気概があるぞ、ということが伝わったのかなと思います。

マッチしそうな応募が増え、ミスマッチしそうな応募は減った

また、単純な応募増だけではなく、「会社にマッチしそうな人」の応募が増えたなと感じます。

おそらく、このスライド自体が相性チェックの役割を果たしていて、スライドを見て「なんか違うかもな〜」と思った人からの応募は減り、「めっちゃいいじゃん」と思った人からの応募が増えているのではないかなと。

以前は、「カジュアル面談」と社内で呼んでいる30分くらいの面談が相性チェックの役割を果たしていたのですが、そもそも面談の前に、お互いのミスマッチを防げるようになりました。これは、応募者さんにとっても、弊社にとっても、時間が節約できてうれしいことだと思います。

面談・面接の時間が有意義になった

事前知識を仕入れて面談に臨んできてくださる応募者さんが増えたので、会社説明の時間が減り、質疑応答に多くの時間を割けるようになりました。

応募者の質問を中心に話を進められるので、応募者さんにとっても有意義な時間を作りやすくなったと感じます。

また、ビジネス側の採用担当によると「採用資料をどれくらい事前に読み込んで来てくれているかで、志望の温度感が分かる」そうです。傾向としては弊社で働く意欲が高い人ほどしっかり読んでから面談に来るそう。

ちなみに、エンジニア側だとあまり当てはまらないそうで、事前に細かく読むというよりは「雰囲気でよさそう」で来てる人が多いそうです。わかる。

説明のブレが減り、説明コストが下がった

皆が同じスライドをつかって会話をするので、採用担当が共通の言語で会社を説明できるようになったそうです。

会社に興味を持ってくれてる知人への説明コストが下がったという声も聞きました。

Q:興味あるけどどんな会社?
A:これ見ると大体わかるかも
Q:なるほど理解

みたいな。

スライドを見て入社した人に聞いてみました

入社前にこのスライドを見て、1月に入社した採用担当の斎藤さん( @satoyu121 )からコメントをもらいました。

=== 斎藤さんのコメントここから ===

・面談30分って他社と比べると短い。でも事前に採用資料見ておくと基本的な質問が省けて有意義
・SmartHRの選考受けてると友人に言ったら「資料公開してるあの会社ね!」と言われた。認知度すごいなと思った(実話)
・ここまで情報出して良いのか??と部外者ながら心配になった(年収分布、昇給実績)

オープンな社風だから採用資料もオープンにアップしちゃう!というスタイルが良き〜と思いました。なので実際の面談・面接では一般的な質問は一切してません。沿革、メンバー構成、今後の事業展開とか、よくある情報収集が事前に済んだのはめちゃめちゃ良かった。

一方でオープンな会社って言ってるけど、本当にそうなのか?は実際に社員に会ってみないと分からないので、そこはかなり疑って見てました。

で、面談で採用担当の勝股さんに「私に見せられる内容で良いので、Slackのチャンネル何か見せてください!」と言ったら部活のチャンネル実際に見せてくれて、本当にオープンなんだと思いました👀

そんなこんなで入社した私はコーポレートスタッフの採用やってます。オープンな環境で活躍いただける「経理マネージャー」「経理担当者」を絶賛募集中です!採用資料見てSmartHR気になる〜と思った方、気軽に遊びにきてください🙏

急募!経理マネージャー(コーポレート部長候補)
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=== 斎藤さんのコメントここまで ===

会社紹介資料、公開しない理由なくない??

いいことしかないですよね?? 公開しない理由なくない??

世の中全体の採用が良くなると思うので、ぜひ皆さんの会社でも、スライドを作って公開してみてください。

我々からすればライバルが増えることになるのですが、「オープンさでは負けないぞ」という自負があるので、健全に闘っていきましょう。

また、弊社のスライドを見て、スライドを作って公開される皆さま、もし元ネタリスペクトの精神があれば、元ネタとして弊社スライドへのリンクを貼ってもらえると嬉しいです。弊社がとても喜びます🙏🏻

次回「スライド公開はそんなに甘くない」

冒頭で予告したとおり、公開に至った経緯や、大変だったことについて書きたいと思います。次回もお楽しみに。

最後に・・・

SmartHR社では、ほぼ全職種で絶賛採用中です!

興味が湧いた人は採用ページをのぞいてみてください〜!

▼ 採用ページ(全職種) smarthr.co.jp

▼ 採用ページ(エンジニア向け) smarthr.co.jp

あらためてスライドも置いておきますね^^