宮田昇始のブログ

Nstock と SmartHR の創業者です

「自分より優秀な人」よりも「自分よりも専門的な人」を採用しよう

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「自分より優秀な人を採用しなさい」

スタートアップをやっていると、先輩起業家や投資家から「自分より優秀な人を採用しなさい」とよく言われます。

たぶん、初期スタートアップへの定番アドバイス第2位です。(第1位は創業者間契約書)

でも、これを言葉通りに受け取るとめちゃムズカシイですよね??

「全ての能力が自分よりも上」な人は来ない

この「自分より優秀」を「全ての能力が自分よりも上」と捉えてしまうと、いつまでも採用できません。

『この人、営業としては超優秀そうだけど、テクノロジーは自分のほうが強そう...』

『この人、エンジニアとしては超優秀そうだけど、リーダーシップは自分のほうが強そう...』

的な。

もちろん、時間がゆるすのであれば、そんな人が来る日を待ってもいいのかもしれません。

しかし、スタートアップの初期はとにかく時間がありません。待っている間に人手不足は深刻になり、競合に追い抜かれ、大きなチャンスをも逃してしまいます。

もっと言うと、優秀な人は、全パラーメーターが自分より劣る起業家の会社になんて、たぶん入社しない。

「自分よりも専門的な人」を採用しよう!

私もこの言葉の呪縛にかかって、採用を躊躇してしまうタイミングもありました。

しかし「自分より優秀な人」ではなく、「自分よりも専門的な人」という考え方に切り替えてからは、勇気をもって採用できるようになりました。

そしてみんな各分野において、自分なんかより圧倒的に優秀です。

そもそも「採用」ってなんのためにするの?

私は「採用」のことを「社長1人では実現できないこと」を「実現するための手段」としてとらえています。

  1. 自分1人ではコードが書けない ⇒ 共同創業者としてエンジニアの内藤さんに声かける
  2. 自分と内藤さんでは営業できない ⇒ 営業経験者の @masahide022 さんに声をかける
  3. 営業の中でもオンラインセールスを強化したい => オンラインセールスのプロ @satoho0718 さんに声をかける

のような感じです。

会社が大きくなればなるほど、より専門性が高い人が入社して来るので、会社全体のレベルも上がり続けます。

逆に初期はある程度「何でも屋さん」的な人がフィットすると思います。エンジニアならフロントエンドもサーバサイドもある程度できる人。営業ならアポ〜提案〜請求書発行まで自分でできる人など。

彼らに、彼らよりも専門性が高い人を採用してもらい、権限委譲をし続けてもらえれば組織はスケールします。

でも経営陣とかはちょっと別の話かも?

一方で、COO、CFO、CTOなどのCxOはそうではないかもしれません。

全幅の信頼を置いて、会社の重要な経営機能を任せるので、「全ての能力が自分よりも上」な人を採用するか、逸材を見つけて育てるしかないかもしれません。彼らに本当の意味で仕事を任せることができなければ、結局スケールしないかも。

じゃあ「創業者は何をするのか?」というと、「創業者」という下駄を履いているので、その下駄が活きる仕事にオールインでいいかなと思ってます。

もっと言うと、経営における仕事って、最終的には「進む方向を決める」「人を率いる」「人に応援される」あたりに集約される気がするので、それを磨いていくことなのかなと、最近は考えています。

最後は話がそれましたね。

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