宮田昇始のブログ

Nstock と SmartHR の創業者です

成功した人は「運が良かった」と言うが、運の良さはつくれる

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小ネタです。

SmartHRは道半ばのスタートアップですが、ここまでやってこれたのは「運が良かった」からに他なりません。

  • たまたま市場選択が良かった
  • たまたま事業をはじめたタイミングが良かった
  • たまたま良いメンバーが集まった

など、本当に運が良かったです。

一方、私は「運の良さはつくれる」とも思っています。今回はそれについて書きます。

1. チャンスを増やすための『行動力』

CTOの @masato_serizawa に教えてもらったのですが

  • チャンスは、誰の前にもだいたい同じ確率でやって来る
  • ただし、行動が少ないとチャンスがやって来る確率は減る
  • だからチャンスに巡り会いたければ、外に出て行動を増やしなさい

という論文をハーバード大学の偉い先生が書いているそうです。わかる。

何を隠そう、私は25〜26歳にかけて半年間×2回、トータルで1年くらいニートをしていました。

やっぱり家に引きこもっていると何も起きなくて、外に出て、新しい場所に行ってみたり、誰かに会いに出かけると、なにかしらのチャンスが巡ってきました。

もっと言うと、物理的な「外」だけでなく「コンフォートゾーンの外」に出ることも重要かなと思います。

2. チャンスが来たときに『手を出す勇気』

チャンスが転がって来たとして、それを掴むには手を出す勇気が必要です。

例えば「起業したいです」と言う人は多いですが、「今しないでいつするの??」と思うくらいに、いまのスタートアップ環境はチャンスにあふれています。

おそらく「いつかもっと大きなチャンスが来る」「今よりもっと良い状態でチャンスを迎えたい」という考えなのでしょう。

本当にそう思ってるならいいんですが、もし「ビビって手を出せていない」のだとしたら、こんなにもったいないことはありません。

もちろん、私もビビることはよくあります。そんなときは、自分を奮い立たせ、思い切って手を出しています。(これが自分の一番の強みだとも感じています。)

また、「打席に立ったからにはバットだけは振ろう」的な表現あると思うのですが、現実世界はそれほどわかりやすくなくて、「いま自分は打席に立っている」と自覚できるほどのわかりやすいチャンスが巡って来ることは稀です。

たいがいは気づかないうちに打席に立っていて、気づかないうちに見逃しの三振をしています。

常にチャンスを意識して、ボールが飛んでくる気配を感じたらその方向にダッシュして、どんなに体勢を崩しながらでもバットを振る。

それくらいの意識が必要だと思っています。

偉そうに書いてますが、きっと私もたくさんの見逃し三振をしています!

3. つかんだチャンスを『離さない握力』

巡って来たチャンスに手を出しても、それをモノにするまでも大変です。

チャンスをものにする実現力と、絶対に放さない諦めの悪さ。つかんだチャンスを「離さない握力」が必要です。

ちなみに、この「握力」という表現はアニメ『SHIROBAKO』の杉江さんの名言から拝借しました。

僕は才能っていうのは、なによりまずチャンスを掴める握力と失敗から学べる冷静さだと思う。絵の上手い下手はその次だ。

杉江 茂(SHIROBAKO 22話)

まとめると、

  1. 行動を増やしてチャンスを増やし
  2. 巡ってきたチャンスにはビビらずに手を出し
  3. つかんだチャンスを離さない握力がある

この3つがそろえば、運の良さはつくれると個人的には思っています。

4. ときには「手離すバランス感覚」も必要かも?

さっきの「3」と矛盾するようですが、諦めの早さも場合にはよっては必要かなと最近は思うこともあります。

例えば、すごく小さい市場でビジネスをはじめてしまい、後戻りできなくなりそうなときなど。

とはいえ、大体の場合は「2」か「3」でハマりがちなので、あんまり「4」は気にしなくていいかも。

まとめ

勝負強い人は「自分は運が良い」と言い、勝負弱い人は「運が悪かった」と言います。

何事も「運が良かった」と言える人に私はなりたい。

SmartHR社も、本当に運の良さでここまで急成長してこれたと日々感じています。でも運の良さは作れるし、再現性があると思ってるので、運も実力だと思って今日もがんばるぞい。