宮田昇始のブログ

Nstock と SmartHR の創業者です

SmartHRのコーポレートカラーはこうやって決めました

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社員や、採用候補者の方から「SmartHRのコーポレートカラー好きです。あれってどうやって決めたんですか?」と聞かれることが増えてきたので、ブログに書いてみます。

当時の状況

SmartHRの開発をスタートしたのは、2015年3月ごろです。もう4年以上も前なんですね。

当時のメンバーは、私とエンジニアの内藤( @kakipo )の2名だけでした。

私はもともとWebディレクターをやっていたので、サービスのテーマカラーを決める担当は自然と私になりました。

1. ざっくり方針を決める

まずは、赤なのか、青なのか、ざっくり方針を決めることに。

・自分たちの意思

サービスの内容が社会保険・雇用保険などの社会保障に関する分野であること。また、健康保険証の発行などにも使われるサービスであることなどから、「健康的なイメージが湧く色」にしたいなと思いました。

・ユーザーからの印象

プロトタイプ等をつかって事前登録ユーザーの皆さんにヒアリングをしていたところ、「人事労務の分野にも、やっと先進的なサービスが登場しそうでワクワクする」というコメントをもらうことが多く、「先進的なイメージが湧く色」にしたいなと思いました。

2. ステビアからインスパイアされる

先述の「健康的」「先進的」という方針がなんとなく決まり、パッと思いついたのが「ポカリスエット ステビア」でした。

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なつかしいステビアのパッケージ via Sumally

   
当時はあの先進的なカラーリングにワクワクしたものでした。また、ステビアは低カロリーかなにかで健康的なイメージを売りにしていました。(いろいろあってステビア自体は販売中止になっちゃったみたいですけど...)

そんなこんなで、ステビアに近い色から探してみることに。

テーマカラーのだいたいの目星がつきました。

3. 最後はセンスでエイヤ!

目星をつけたはいいけれど、最後はカラーコードを決める必要があります。

カラーパレット上でマウスをぐるぐるしながら、2〜3日迷いました。

そんなときに、クックパッドのロゴのリニューアルでも有名で、当時トレタ社でCCOをされていた上ノ郷谷さん( @tchkmngy )にお会いする機会があり、どうやって決めるのがいいか質問してみたところ、

「最後は自分のセンスを信じてエイヤです!」

というアドバイスをもらい、自分のセンスを信じてエイヤで決めました!

その後、社名もSmartHRに変更されたこともあり、サービスのテーマカラーも、コーポレートカラーもこの「#00C4CC」になりました。

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カラーコードは #00C4CC です

よかった点

・色々な人がホメてくれる

社員、お客さん、面接に来た候補者さんなど、色々な人からホメてもらえます。

・展示会などで目立つ

ビッグサイトで開催されるような大きな展示会に出展しても、似たようなテーマカラーのサービスが少ないので、 SmartHR のブースは目立ちます。

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大盛況のブース

などなど、この色にしてよかったなと思っています。

実は、課題もあります

・色校正が大変

印刷物で表現する場合は「DIC97」 、特色が使えない場合は近似色の「C70Y30」で代用しています。繊細なカラーが故に、色味の誤差が生じやすく、色校正は入念に行う必要があります。

・UI上でコントラストを保ちづらい

プロダクトUIにおいて、例えばボタンにこのカラーをつかうと、白抜き文字とコントラストを保てなくて読みづらいなど問題が存在しています。

このUIの問題については、近日中にコミュニケーションデザインチーム・プロダクトデザインチームが合同でいい感じにしてくれる聞いているので、期待です。

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