社員数30名以下は SmartHR を無料化
最近、「社員数30名以下」の企業を対象に「SmartHR を無料化」しました。
これは一時的なキャンペーンではなく、これからずっと無料です。むしろ、今後も無料枠を拡大していく可能性すらあります。
本日は、
- そんなことをして SmartHR は倒産しないのか?
- 日本のエンタープライズに SaaS を普及させたい
- SmartHR が抱えている課題
などについて書きます。
そんなプライシングで大丈夫か? → 大丈夫だ、問題ない
無料化の目的はこちらのプレスリリースをご覧ください。このブログではプレスリリースに書いてない話を書きます。
SmartHR はもともと「30名以下の企業」をメインターゲットとして開発をスタートしました。
初期が小規模向けだったこともあり、未だに「SMB(中小企業)向け」のサービスと思われることも多いのですが、実はかなり「エンタープライズ向け」のサービスへとシフトしています。
30名以下の企業からの売上はわずか「7%」
事実、売上全体に占める SMB の比率はかなり減ってきています。特に、30名以下の企業が売上に占める割合はわずか7%ほどです。
SmartHR は毎月10%近い成長率を保っています。そのため、仮に30名以下の会社さんが全て無料プランに切り替えたとしても、1ヶ月で取り返せるほどの影響で済みます。
であれば、「30名以下の会社さんでも抜けもれなく手続きができ、従業員さんに安心して働ける環境を提供できる」という社会的意義と、「よりエンタープライズにフォーカスできる」という SmartHR の事業的なメリットが両立できると考え、無料化に踏み切りました。
エンタープライズに舵を切ったのは2年前
もともとは「30名以下の企業」をメインターゲットにしていたと書きましたが、その予想に反して、2015年のサービス開始直後から、想定よりも大きな企業さんからの問い合わせをいただきました。
そして、2017年夏に「1,000名以上のエンタープライズ向けにも対応できるよう機能強化しよう」と意思決定をします。
それから約2年。いま、どうなっているかといますと、
- 売上の1/3は1,000名以上の会社さんから
- 一番大きな導入企業は社員数12万名
- エンタープライズの商談数もこの1年で2〜3倍に増えている
下記は営業資料からの抜粋ですが、導入企業さんロゴもこのように、規模と業種が拡大しています。
まだまだ、エンタープライズ向けに完璧に使いやすい製品とは言い切れませんが、エンタープライズ向けの機能改善に多くのリソースをあてています。
エンタープライズのお客さんが、アップグレードしてくれたり、オプション機能を追加で買ってくださったり、他のお客さんを紹介してくれる事例も増えてきました。
日本の大企業に SaaS を広める
時代はオンプレミスからクラウドに移って来ています。
しかし、国内での普及はまだ始まったばかりです。
我々の顧客でも「SmartHR が会社としてはじめて導入する SaaS です」という会社さんも少なくありません。 はじめてならではの大変なこともありますが、圧倒的な手応えを感じています。
大企業はそこで働く従業員数の数も圧倒的です。国内の労働生産性を考えると、かなりのインパクトになります。
また、フリーランスや SMB がクラウド化しても、取引先の大企業が「紙文化」だったり、「SaaS 利用 NG」だったりすると、フリーランスや SMB 側の足まで引っ張ってしまいます。
日本の大企業の生産性が向上しないと、日本全体の生産性は向上しません。
SmartHR と一緒に歴史を変えましょう!
課題: エンタープライズセールスの人材が不足しています
先述の通り、エンタープライズの「商談数」は順調に増えてきています。この1年だけでも2〜3倍の成長です。
一方で、エンタープライズセールスを担う「プロフェッショナル人材」は、その成長と比較すると、まだまだ不足しています。
社内での担当替え(SMB → エンプラセールス)も進め始めています。
しかし、外部からの採用もより積極的にやっていかないと、大企業からのニーズに追いつかなくなっています。
ぜひご応募ください
エンタープライズセールスを担う、プロフェッショナル人材が SmartHR には必要です。
(いまならまだまだ条件の良いストックオプションも残っていますので)ぜひ今のタイミングでお話だけでも聞きにきてください!
念の為、大阪支社と、カスタマーサクセス(エンプラ経験者)のリンクも貼っておきます!
▼ 応募ページ
最後に、会社紹介資料を置いておきます。