はじめに
このブログは
- これから起業を考えている人
- 数名のスタートアップへの転職を考えている人
- スタートアップ経営者
にオススメの記事です!
グループ会社、実は3社あるよ
1社でやっているように見られる SmartHR 社ですが、実はグループ会社が3社存在しています。
今回は、下記の4点を中心に書いていこうと思います!
- 何をやっているのか?
- なぜやっているのか?
- どうやっているのか?
- もう3社増やします(計6社)
新会社の社長も募集しているので、興味ある方はこちらをご覧ください
何をやっているのか?(グループ3社の紹介)
1. SmartMeeting
会議の生産性を高めるSaaS「SmartMeeting」を開発しています。
2019年4月に設立し、2020年8月にサービスを一般公開。
先日、けんすうさんのツイートで話題になってました。
会議の生産性をあげる「Smart Meeting」を使い始めているんですが、かなりいい!議事録もリアルタイムに会話を書き起こしてくれるし、会議のコストとか、発言割合も見ることができるし、会議レポートも見れる・・・。ヤバ・・・。https://t.co/wn1b643Mop pic.twitter.com/IOPvDMnDL4
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) September 29, 2020
2. Looper
これからの社会における「人と企業の関係性」に着目した人材データベース「Looper」を考案し、開発しています。
2020年8月末に発表したばかりの、新しい会社です!
3. 社名非公開 1社
2020年2月に設立した会社ですが、まだ社名も事業内容も非公開です。ごめんなさい〜!
※ 文末で告知するイベントで何をやっているか明らかになる予定です!
なぜやっているのか?
なぜ新会社で新規事業を?
理想はずっと1事業で急成長を続けられることですが、残念ながら、この会社の祖業である SmartHR 事業にも、5年後か10年後に高い確率で成長の踊り場がやってきます。
そうなると、現在の急成長を続けていくには2本目、3本目の柱となる新規事業が必要です。
2019年初旬から、将来にそなえた新規事業の仕込みをスタートしています。
偉大な SaaS は2本目、3本目の柱を用意している
これは、世界No.1の SaaS である Salesforce の売上構成です。*1
祖業である Sales Cloud は全体の 34% であり、現在の成長は Service Cloud や Marketing Cloud が牽引していることがわかります。
私達も、SmartHR 本体の新プロダクトか、はたまたグループ会社の新規事業で、Service Cloud や Marketing Cloud のように祖業と並び追い越せるような、2本目、3本目の事業をつくる必要があります。
なぜ別の会社にするの?
SmartHR社内でも、「ラクラク分析レポート」や「従業員サーベイ」など、新規事業と呼んでも遜色がないような、タレントマネジメント領域での新プロダクトの開発をしています。しかし、その領域は SmartHR に非常に近い領域のものです。
グループ会社では「SmartHR 事業とシナジーあるけど、SmartHR がやるには少し遠い領域」で事業をつくろうとしています。
また、ビジネス特性によって勝てるカルチャーが異なるという考えが根底にあり、いまのところは会社やオフィスを分けておいたほうが余計な軋轢もなく、スピードが出ると考えています。
どうやってやっているの?
グループ会社の仕組み
起業家向きの人材を外部から採用してきて、その人に新規事業をつくってもらっています。
なぜそうするかというと、新規事業をつくる為に一番希少な経営資源が「ヒト」だからです。
こんなことを書くと株主達に怒られそうですが……、SmartHR 事業においては経営資源の「カネ」は希少価値が低く、急成長を続ける限りはリスクマネーの供給が断たれる可能性は少ないと予測できます。(余談ですが、いま株式市場でおこっている SaaS バブルも、SaaS 以外に投資できるものが少ないだけでなく、キャッシュの価値が下がっているのかなと思っています。)
一方、ヒトに関しては SmartHR 社に限らず、どの会社でも苦労していることだと思います。特に新規事業向きの人材の希少性は高く、「自分で起業する」と比較したときに、選択肢に入るようなスキームを用意する必要があります。
彼ら/彼女らに興味を持ってもらえるスキームとして、会社を分け、資金は SmartHR が提供し、めんどうなバックオフィス業務は本体が巻取り、SmartHR の各種アセットを活用しながら新規事業に集中できる、そんな「強くてニューゲーム」ができる手法をとっています。
起業が「ハイリスク・ハイリターン」、大企業の中での新規事業が「ローリスク・ローリターン」だとすると、SmartHR のグループ会社は「ミドルリスク・ミドルリターン」な仕組みです。
事業ネタはどうやって決めているの?
もちろん、SmartHR とのシナジーがない事業だと意味がないので、下記3点でシナジーが見込めるものに限っています。
- 顧客基盤
- プロダクトシナジー(データや、利用シーンが近いものなど)
- B2B SaaS のノウハウや人材
上記の3つのうち、2つ〜3つのシナジーが見込めるもので考えています。
SmartHR 社内にも「この事業は良さそう」というネタ帳のようなものはあるのですが、実際にどんな事業をやるのかは、新会社の社長とディスカッションしながら2〜3ヶ月かけて決めていきます。
その際、「彼ら/彼女らがやる気がでる事業か?」も重要視しています。
先述したとおり、一番希少価値が高い経営資源は「ヒト」なので、彼ら/彼女らのやる気が出るかどうかは、市場規模やシナジーと同等に重要だと考えます。
また、グループ内での人材の流動性も高めていきたいなと思ってまして、将来「SmartHR事業で数年働いてそろそろ飽きてきた」という人に、グループ内で転籍する新しい選択肢を提供できたらなと考えています。(現在のところは1事例のみで、SmartHR 社からSmartMeeting 社へ、カスタマーサクセス立ち上げのため1名が出向中です。)
社内から新社長の登用はしないの?
将来的にはしたいです!
ただ、SmartHR 社の社員は、SmartHR 事業内での役割を任せるために採用しているので、先ずは現在のポジションでちゃんと一定の結果を出し、後任を育成してからかなと考えています。
また、先述したように、SmartHR 本体でも新プロダクトの開発はおこなっています。本体の新プロダクトと、グループ会社の新規事業、どちらが先に2本目、3本目の柱になるのか、いい意味で競い合って欲しいなと思っています。
実際のとこどうなの?
このスキームの良い点、悪い点、SmartHR 社からのサポートがどの程度あるのか?
など、ここまで読んでくださった方は気になる点がたくさんありますよね……!
次の段落で、その疑問を解決するイベントの告知をします!
もう3社増やします(計6社) イベントやるよ
ということで、来週 10/28(水) 19:00 〜 Zoom で『SmartHRの新会社で「強くてニューゲーム」しないか? グループ4社の社長が(ほぼ)ぜんぶ話す会』というイベント開催します!
SmartHR のグループ会社の社長3名 + 私の計4名が、お酒を飲みながら赤裸々に話す会を Zoom 中継するイベントです。
- なぜ起業じゃなくて SmartHR のグループ会社に?
- このスキームの良いところ / 悪いところ
- 各社でこんな人を募集している(エンジニア、セールス、CSなど)
- 新会社の社長をもう3名募集中!
などなど!YouTube Live を見るような気軽な気持ちでご参加ください。
当日は、チャット等で質問も受付ますので、聞きたいことがある方はぜひたくさん質問してください!タイトルの通り、グループ4社の社長が(ほぼ)ぜんぶお話しします。
また、このイベント参加者限定で、オープンなZoomでは答えにくいことも完全にぜんぶ答える「NDA を結んでの非公開イベント」の招待も検討しています。
特に、
- 起業を考えている人
- 数名のスタートアップへの転職を考えている人
ぜひ、ご参加よろしくお願いします〜!
また、新会社の社長も募集しているので、興味ある方はこちらをご覧ください!