宮田昇始のブログ

Nstock と SmartHR の創業者です

2回の起業失敗を経て、それでもまた、スタートアップしようと決意した理由(Nstock 上谷)

こんにちは、Nstock / SmartHR の宮田です。

起業前の Web ディレクター時代から、これまでも多くの素晴らしいデザイナーさん達と仕事をしてきました。その中でも、Nstock の上谷さん( @utmy5 )は過去イチくらい一緒に仕事をしていて楽しいデザイナーさんです。

Nstock のロゴコーポレートサイトSaaS の公式サイトKIQS の公式サイトStock Journal採用資料など、ほぼ全てのデザイン案件を一緒にやってきました。

上谷さんは、伝えたいことを、最初からクオリティ高く、スピーディーにつくり上げることができるので、仕事をしていて気持ちが良いです。

そんな Nstock のデザイナー上谷さんにインタビューしました!

ちなみに上谷さんと一緒に働く「2人目のデザイナーさん」も絶賛採用中で、カジュアル面談もやってます!

「絶対のし上がってやる」ファーストキャリアは Web 制作

宮田: 上谷さんって、どうやってデザイナーになったんですか?

上谷: 最初の会社が制作会社だったんですよね。

専門学校を卒業後もバンド活動を4年くらい続けていて、そのかたわら独学でデザインの勉強や自主制作をしていました。

バンドがそろそろ潮時だなと思って Web 制作会社に就職しようとするんですが、独学で未経験だったので20〜30社くらい選考で落ちたと思います。

そんな中、とある制作会社にひろってもらって、そこでの仕事がデザイナーとしてのキャリアのはじまりでした。2008年ごろですね。その会社には本当に感謝しています。

宮田: 最初は Web 制作会社だったんですね。当時はどんな仕事を担当していましたか?

上谷: 中小企業さんを相手に「HP つくりますよ!」みたいな会社で、デザインをやりつつ、HTML / CSS でコードも書いて、当時は SEO 推しの時代だったので、Yahoo! カテゴリ登録とかもやってました。

宮田: Yahoo! カテゴリ(笑)なつかし〜!

上谷: その会社での仕事が、未経験だった自分の土台になったことは間違いないんですが、会社の実績だけではキャリアアップしていくには弱いと思って、仕事以外でも個人の制作物を作りまくってました。

毎日、トップクリエイターさんの実績を見て闘志を燃やしたり、インプット量を増やす為に始発で会社に行き、始業まで Flash やプログラミングを勉強したりして、「絶対のし上がってやる」と必死でしたね(笑)

スタートアップとの出会い 〜 nanapi で CCO

宮田: その後、最初に入ったスタートアップは nanapi さんですか??

上谷: いや、その前にもう1社教育系のスタートアップを挟んでるんですよね。社長 + エンジニア 1人 + 自分の3名しかいないアーリーフェーズの会社でした。

そこが僕にとっての初めてのスタートアップ経験で、エンジニアさん達とガッツリ一緒に働くのもこの会社が初めてでしたね。

在籍中に、多くのスタートアップ文化に触れました。当時はリーンスタートアップや UX という言葉がフォーカスされはじめたころで、外に出て学ぶ機会も多かったです。「今日こんなLT大会やってる!参加してみよ!」みたいな感じで、「なにやっても新鮮でめちゃくちゃ楽しいじゃん!」って感じでした。

スタートアップ業界にどんどんのめり込んでいき、次に飛び込んだ会社が nanapi でした。

写真は nanapi 時代のインタビュー記事より(引用元: SELECK

宮田: nanapi さんとはどんな出会いだったんですか?

上谷: この転職のときは、けっこう色んな会社さんの話を聞いてました。

サイバーエージェントさんや、DeNA さんなどメガベンチャーを複数社受けていて、内定をいただいた会社もありましたが、最終的には nanapi に決めました。

選考を受けていたなかで nanapi だけ飛び抜けて若い会社で、当時10名ちょいの、めっちゃスタートアップしてる時でした。

宮田: nanapi ではどんな仕事がメインでしたか?

上谷: 最初は Web メディアや新規事業の Q&A アプリの「アンサー」のデザイン業務を担当していました。

宮田: アンサー!懐かしい!

上谷: 当時は、けんすうさん( @kensuu )と机を並べて変なものいっぱいつくってましたね〜。「文字が一切つかえない SNS」なんかもつくってたんですが、今思うとめっちゃ TikTok っぽかったかも。

だんだんと、社内でも「けんすうさんが思いついたアイデアを形にする人」という感じになっていきました。

入社して1年後くらいから「Chief Creative Officer」という肩書でデザインチームのマネジメントをしつつ、兼務で新規事業の PM 兼デザイナーと、コミュニティ事業部の副事業部長をやっていました。

その後、2014年に KDDI に買収され、2015年には Supership として KDDI グループ傘下のスタートアップ3社が統合されます。

宮田: 当時のニュース、買収金額の大きさもあってすごく印象に残っています。上谷さんも、役職的にもストックオプションでキャピタルゲインが入ってきたんじゃないですか??

上谷: いや、それが1個も付与されてないんですよね(笑)当時は知識がまったくなかったので、もらわないことへの違和感すらなかったです。

ただ、ぜんぜんネガティブな気持ちはなくて、nanapi は本当に濃厚な経験ができたのと、そのことが Nstock に後々つながっている気がします。

ソウゾウで刺激を受け、自身も「起業」へ

宮田: 次はソウゾウですかね?

上谷: ですね。nanapi での経験があまりに濃厚だったので、当時から自分で起業する選択肢も考えてはいたんですが、もうちょっと助走期間が欲しくてソウゾウに入りました。

「メルカリが初めて子会社つくって新規事業やるってよ、めっちゃ面白そう」みたいな感じで、すんなり決めましたね。

宮田: ここでもやっぱり新規事業なんですね。

上谷: そうですね。やっぱり新規事業や創業期のカオスな状態が好きなのと、自分たちが1からつくったプロダクトがユーザーに使われはじめるのって、何ものにも代えがたい喜びや興奮があるなと。

でも、ソウゾウは在籍期間が1年と短めでした。

ソウゾウには当時代表の松本さんをはじめ、シリアルアントレプレナーが多かったこともあり、それに影響を受ける形で徐々に起業したくなってしまって、ずっとソワソワしちゃってました。

1年くらいで松本さんに「すみません、起業したいんで辞めます!」って伝えたら松本さんも「そりゃ止められないね〜!」と気持ちよく送り出してくれました。

よくある失敗をとにかく踏みまくった起業時代

起業時代の名刺

宮田: いよいよ起業ですね!……実際に起業してみてどうでしたか?

上谷: 起業してたのは2017〜2019年の2年間、34歳くらいころでした。

アパレル系の D2C 事業や、企業向けノベルティ SaaS 事業、他にも MVP までつくって撤退したものも含めると、合計で5つの事業を試しました。

……結論、めちゃくちゃ失敗しましたね(笑)

宮田: 聞きづらい質問なんですが、失敗の要因ってなんだったと思いますか……?

上谷: スタートアップが踏むべきではないとされている、よくある失敗をとにかく踏みまくってましたね(笑)

共同創業者がすぐにいなくなった後も1人で続けちゃったとか、ビビって受託やっちゃったとか。どっかで恐怖心がめちゃくちゃあったと思います。

それと、胆力というか、ラストワンマイルの狂気みたいなものが、もう1歩、2歩足りなかったなと思っています。

VCさんからの投資も、投資委員会にかけてもらったり、いいところまでいったが、投資を受ける覚悟も持てず、最後まで決めきれなかった。

宮田: 共同創業者がいない状態で続けるのは本当に難しいですよね。ぼくも SmartHR 共同創業者の内藤さん( @kakipo )がいなければ、間違いなく1年と持たずに辞めていたと思います。

ポール・グレアムの「スタートアップを殺す18の誤り」というブログでも、リストの1番上に「創業者が1人」と書かれています。

1人で2年続けるだけでも十分すごい胆力だなと思うんですが、2年経って廃業を決意したきっかけは何だったんですか?

上谷: 会社の残高がゼロになることが2回あったんですが、その2回目がきっかけですね。

そのときは友達からお金を借りてなんとかしたんですが、それをきっかけにガッツリ受託をはじめてしまった。そのときに闘争心は死んでいたと思います。

最後の半年間は、事業を考えるフリをして、自分に謎の言い訳をしてすごす期間でした。ある日、後ろめたい気持ちが閾値を超えて、今後の自分のためにも良くないと思い、一区切りすることにしました。

そのときのことは「法人解散エントリ」としてブログにも書いているので、もしよければ読んでもらえればと。

2回目の起業で「社長ではないファウンダー」に

宮田: 僕が上谷さんとはじめて会ったのは、この「法人解散エントリ」の頃ですよね。

上谷: そうですね。「SmartHR × 保険」の新規事業をやる会社として設立されたばかりの「SmartHR Insurance 社(現在は解散。以下、スマイン)」の創業メンバーとして、創業者の重松さんから声をかけてもらっていました。

法人解散してすぐフリーランスとして活動しながら次どうしようかと考えているときに重松さんから「一緒にやりませんか?」とDMが来たのがきっかけでした。

スマインの構想を聞くなかで宮田さんとも飲みに行く機会があり、高円寺の大将2号店で飲んだのをよく覚えています。

宮田: スマインはどの辺りが魅力的に感じましたか?

上谷: 起業経験を経て、自分はトップではなく、No.2のほうがあっているとほぼ確信していました。No.2というか「社長ではないファウンダー」ですかね。なので、元々考えてた形に近かったのが大きな理由です。

それと、重松さんと出会ったその日にボロボロのワンルームオフィスに行って意気投合したり、採用会食が高円寺のセンベロ的なお店だったり、バイブスも合うなと。飲み会中に「いや、もうやりますよ」と言っていましたね。

SmartHRの「100% 子会社」という点だけ最初はひっかかりましたが、バックオフィスをまるっと巻き取ってもらって、オフィスも別々、ほぼ独立系のスタートアップのような感じだったので、まさに2回目の起業って感じでした。

スマイン設立時のオフィス(ワンルームマンション)

その後、スマインは方向性の違いから事業撤退、そのまま解散してしまったのですが、宮田さんとはその後も定期的に飲みに行くようになりました。

宮田: いま、Facebook メッセンジャーを見返してたんですが、定期的に焼き鳥屋に行ってますね。

上谷: 会う度に宮田さんは「社内でこういう新規事業やりたいんですよね〜」ってアイデアを話していて、「これはどういうテンションで俺に話してるんだろう?」って思ってました(笑)

newn 時代「やっぱプロダクトは中でつくらないと!」

宮田: 次に newn さんですかね?

上谷: そうですね。ただ最初はフルコミットではなく、3回目の起業も視野に入れつつ、半年くらいフリーランスとして関わっていました。

最初、newn では新規事業で C 向けアプリに関わっていたんですが、フリーランスは自分に合ってないなと感じて、「やっぱプロダクトは中でつくらないと!」と思い立って、入社しました。

宮田: 「プロダクトは中でつくらないと」って気になるフレーズですね。どの辺が違うと感じますか?

上谷: 1番は、プロダクトが「自分のものではない」と感じてしまう点ですね。

どこまで行っても、フリーランスだと部外者と感じてしまうことがあり、盛り上がれない、自分が燃えないんですよね。「すごいお客さんが喜んで使ってくれています」と聞いても、「ふーん」みたいな。

あと、自分がスタートアップが好きな理由の1つに、チームでつくって、みんなで喜んで、苦しんでっていう、いわゆる文化祭的な楽しさがあるんです。あくまで僕の場合ですが、フリーランスとしてプロダクトに関わっているだけだと、すべての喜びも苦しみも体感10分の1ぐらいになるなと。

写真は newn 時代のインタビュー記事より(引用元: newn

宮田: それ、すっごくよくわかります。フルコミットになった後はどんな仕事をしていたんですか?

上谷: 代表の綾太郎さん( @ayatan48 )の横で新規事業系のプロダクト案を日々ギャーギャー言いながらつくってましたね。フィットネスミラー、喫茶店のテイクアウトアプリとか、PdM 兼デザイナーとして色々やりましたね。

遊撃部隊みたいな感じで、Mr. CHEESECAKE(以下、ミスチ)などの既存事業のクリエイティブを手伝うとか、コーポレートサイトの実装とかもありました。

あとは newn 全体のクリエイティブ職の採用ですね。アートディレクター、UI デザイナー、Web デザイナー、グラフィックデザイナー。特にミスチのクリエイティブ職の採用には時間を使いました。

宮田: けんすうさんのときもそうで、Nstock でも宮田の隣の席ですが、やっぱり代表者の隣でギャーギャー言いながら作るスタイルが好きなんですね?

上谷: 好きですね〜。そういえば、 newn で働くきっかけは、けんすうさんから綾太郎さんを紹介してもらったことでした。

綾太郎さんと直接面識はなかったものの、インターネット上でよく知っていたので、なんとなく、けんすうさんと同じタイプかなと思っていたんですが、より実業家っぽい感じだった。

無邪気にプロダクト好きなのは共通してるんですが、newn の事業がリアルビジネスが多いこともあってか、その違いは大きく感じましたね。

事業を立ち上げるときの嗅覚、タイミング、領域の選定、勘所とか。綾太郎さんが雑談で「こういう事業やろうと思うけどどう思う?」という問いに「あ〜なるほど!」と思うことが多かった。

newn では2年4ヶ月くらい在籍したんですが、いま振り返っても、綾太郎さんの隣で働くことでの学びがすごく濃かったですね。

自分から「Nstock に入りたい、入れてくれ!」

宮田: いよいよ本題ですね。色んなスタートアップを経験してきた上谷さんが Nstock に入ったきっかけを教えてください。

上谷: きっかけは、ぜんぜん関係なく宮田さんと飲みに行ったんですよね。焼き鳥屋に。

そこで宮田さんが「SmartHRの社長を退任するんすよね〜」って言ってて「起業するんすか?」「事業内容まだ決まっていない」とかそんな話をしていて。「やるときには副業でロゴつくりますよ!」って言って別れた気がします。

上谷さんのロゴ提案資料より

宮田: 実際に、Nstock の構想ができたタイミングで、真っ先にロゴつくってもらいましたね。

ロゴのお披露目ブログにも書きましたが、上谷さんの毎回「1案」しか提案しないスタイルに最初は驚きました。

いろんなデザイナーさんと働いて来ましたが、多分はじめての体験で、慣れてないという意味では戸惑いもありましたが、ただ「これがベスト」と言い切って提案してもらうことは、プロフェッショナルを感じて、信頼感も増しました。

上谷: ロゴもできて、会社設立しましたブログも出て、そこから1〜2ヶ月後くらいですかね。

宮田さん達に、自分から「Nstock に入りたい、入れてくれ!」と言ったんですよね、タイミングだなと思って。

いまの時代、デザイナーが自分から「あなたの会社に入りたい」って言うことってあんまりないと思うんです。スタートアップ業界内では、デザイナーが需要過多なので、ある程度の経験やスキルがあれば、声をかけてもらえることが普通です。

だから、このエピソードを友人デザイナーに話すとけっこう驚かれます。なんで自分から手を挙げたかと聞かれても、「だって入りたかったんだもん」しかない。

宮田: なぜそんなに Nstock に入りたいと思ってくれていたんですか?

上谷: 1番は、宮田さんとちゃんと一緒に働いてみたいとずっと思ってたんですよね。

スマイン時代も一緒にヒアリングに行ったりはしましたけど、あくまで(会社法上は)親会社の社長という立場だったし、もっと近い場所で働いてみたかった。

スマイン辞めたあとも、「この規模の SmartHR への転職はぜんぜん興味ないけど、宮田さんがもう1回起業するなら誘ってくれ」って2回くらい言ってましたよね。

なので、Nstock の設立準備中から副業でロゴ制作を手伝って、Nstock を設立しましたブログが出たころに「あ、タイミングだな」って思ったんですよね。

宮田: これ、いつもそう言ってもらえて非常に嬉しいんですが、実際に一緒に働いてみて幻滅されてませんか……?正直不安です(笑)

上谷: いや、めちゃくちゃイメージ通りでしたね。95%くらいイメージしたままでした。

宮田: 残り5%は……?

上谷: 想定してた以上に「任せる」タイプでしたね。もともと任せるタイプなのは知っていたけど、とは言え創業初期だし、多少はグリップすると思った。

Nstock は自走できるタイプのメンバーが多いので、その相性もあってのことかもだけど、本当に全部任せるんだなと。

上谷さんの歓迎会。自分の歓迎会なのにセルフ幹事してた

デザイナーが創業期からフルコミットできるチャンスは希少

上谷: 宮田さん以外の「入社を決めた理由」でいうと、創業期からデザイナーがフルコミットできるチャンスかもと思ったんです。デザイナーが創業期にフルコミットできるチャンスって実は少ない。

ある程度の事業規模になるまでは、フルタイムのデザイナーだと仕事量が足りず、手があまってしまう。なので、副業だったり、業務委託のデザイナーに依頼することがセオリーだと思います。

今回も、まだプロダクト開発がはじまっていないタイミングで「入りたい」と言ったんですが、セオリー的にはまだ「デザイナーいらないよな〜」とも自分では思ってました。それでも「一緒に働きましょう」って返答してもらえてうれしかったですね。

宮田: たしかにそうですね。そういえば、SmartHR に1人目のフルタイムデザイナーとして入社したナベべ( @bebe )も、顧客数がある程度増えてからの入社でした。

Nstock に入社してみて、実際に「仕事がない」って状態になりましたか?

上谷: いや、仕事はめちゃくちゃありましたね(笑)

Nstock はシード期のスタートアップではあるものの、手数でいうとシリーズBの会社くらい色々なことを仕掛けています。

普通のシード期の会社は、1プロダクトで、やることを絞りながら、シンプルに事業を進めますよね。

Nstock の場合は、そもそも「SaaS」と「金融」の2事業あるし、最初からオウンドメディアも気合いを入れて運営している。法改正の提言や、税制適格SOのひな型キット「KIQS」の公開など業界への啓蒙活動も積極的です。

プロダクトローンチ前なのに VC さんを100名集めてイベントをやるとか、シードスタートアップのムーブではないですよね(笑)

なので、プロダクトローンチ前に2人目のデザイナーを募集するなんてとても珍しいことなんですが、それでも十分に忙しくなるくらいのデザインの仕事がすでにあります。

プロダクトのデザイン以外でも、ロゴコーポレートサイトSaaS の公式サイトKIQS の公式サイトStock Journal採用資料、本当に色々つくってますね(笑)

Nstock では「SO もらったことない」が武器になる

宮田: Nstock の事業内容についてはどう思いました?

上谷: ぼくは「スタートアップには長く関わってるけど株式報酬もらったことない」ということが、逆に活かせそうだなと直感で思いました。SO を初めて付与された人たちって、SO のことを何もわかっていない人たちがほとんどだと思うので、そういう人でも SO を理解できるプロダクトにできそうだなと。

あと、僕はやっぱりスタートアップ業界が好きで、この業界に恩返ししたいと常々思っているんですよね。

入社を決めたタイミングでは、「株式報酬」「スタートアップに貢献できる事業」みたいなざっくりした感じでしたが、1月の合宿で新ミッション「スタートアップエコシステムをブーストし、 日本から Google 級の会社を生み出す」が決まりました。

結果的に自分の人生と、目指す方向性がピッタリあってきていると感じます。

Nstock 社の新ミッション

宮田: それはよかった!実際にやってみて、Nstock 事業のどんなところがおもしろいですか?

上谷: なにがおもしろいすかね〜。いや、ぜんぶおもしろいんすよ。

スタートアップ業界に対して良いことできている実感がダイレクトにあります。「これを実現できたら、たしかに皆んなうれしいよね」と思ってやれている。まだまだこれからですけど。

あと、創業期でありながら、手数が本当に多い、並行して色々やっている。繰り返しになりますが、シリーズ B くらいの仕掛けの量で、だけど会社の中身は創業期。ともすれば「大変なだけやん」ってなりそうだけど、自分は大好き。

それなりに注目されている会社ではあるので、最初から露出も多い。「創業期だからデザインのクオリティ下げてもいいよね」は僕は絶対にイヤなんです。「変なもんは出さねえぞ!」って気概でやってます。

Nstock、2人目のデザイナーはどんな人が合っているか?

宮田: これは元 SmartHR の採用担当者の受け売りなんですが、良い転職とは「求職者が求めているもの」と「次の職場が提供できるもの」が、完全にハマるのが良い転職だと思っています。

Nstock 社が「2人目のデザイナーに提供できるもの」って、何でしょうか?

上谷: さっき言ったことと重複するんですが、Nstock は創業期でありながら、仕掛け方がダイナミックです。

手数も多いし、露出も多い、しかしクオリティも低くできないので、無理やり仕事のレベルが引き上げられる環境です。

また、創業期のデザイナーって、大きい会社に入るよりも、圧倒的に担う責任の量や範囲が多い。メンバーが10人だったら、会社の10分の1を任されることになるんですよね。これは成長したいデザイナーにとっては大きなメリットです。

宮田: 上谷さんは「2人目も自分くらいベテランなデザイナーさんがいいかも」と言ってましたが、個人的には「これからキャリアを伸ばしていきたい」という、若手のデザイナーさんにも向いてそうだと思っています。

創業期のデザイナーさんって守備範囲も広く、能動的に、かつマルチタスクで動かないとできないと思います。そんな時に、隣に上谷さんのような守備範囲も広くて、クオリティもスピードも高いデザイナーさんがいるのは、盗めるものも多いですし、なにより心強いんじゃないかなと。

上谷: 良く言い過ぎじゃないですか?(笑)

あと、パーソナリティでいうと、チャレンジングな人、好奇心旺盛な人と働きたいですね。

創業期って、やっぱりカオスです。産みの苦しみもあります。

そんな環境でも「自分は新しいものを生み出しているんだ〜!楽しい〜!」って思えるような人がいいですね。

【急募】2人目のデザイナーさん(と、人事担当者)

ということで、上谷さんのインタビューいかがでしたでしょうか。

ここまで約1.1万文字で、まさか社長退任ブログ(約8千文字)を超える長さになるとは思ってもみませんでした……!

2人目のデザイナー募集」はもちろんのことですが、私と一緒に採用ブログを企画して書いてくれる「1人目の採用・人事担当者」も募集しています。

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採用資料も貼っておきますね!

 

最後に、ボツになったサムネでお別れです。最後まで読んでいただきありがとうございました!