宮田昇始のブログ

株式会社SmartHRの社長です。

1on1にファシリテーターを加えた「鼎談(ていだん)」のススメ

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SmartHR社の1on1ルーム。眺めも良いです。

Talentio さんの3周年企画より

Talentio さんが3周年企画として、「Talentio代表の佐野さんが訪問して人事の課題解決を手伝ってくれるプレゼントキャンペーン」をやっていました。プレゼント内容が斬新。

さて、実は弊社はTalentio佐野さんにお金を支払って「人事の課題設定」と「解決策の壁打ち」を月1ペースで手伝ってもらっています。

そこで取り入れている「鼎談」というスタイルが、他の会社さんの参考になりそうなのでブログにしてみようと思いました。

※ なお、このブログを書くことで Talentio佐野さんからは1円ももらっていません。何かを奢ってもらう予定も(今のところ)ありません。

1on1にファシリテーターを加えた「鼎談」

「鼎談」は「ていだん」と読みます。私は初見で「け...鼎談?」と読みました。

鼎談とは?

〘名〙 (「鼎」は円形で三本足の器のこと) 三人が卓をかこんで話しあうこと。三人で会談をすること。 出展: 鼎談(テイダン)とは - コトバンク

意味としては3人で話せば何でも鼎談なのでしょうが、このブログでは「1on1にファシリテーターを加えて3人で話すこと」を「鼎談」と呼ぶこととします。

鼎談をやってみたキッカケ

1年ほど前、HR Tech系スタートアップ経営者の集まりがあり、そこで各社の1on1のやり方の話になりました。

そこで佐野さんから「Talentio 社では1on1 だけじゃなくて、鼎談もやっている」という話を聞いたのがきっかけです。

ざっくり要約すると

1. 上下関係の影響を少なくできる

  • 1on1の本来の目的はメンバーのため
  • しかし、上下関係があるので油断するとマネージャーのための場になりがち
  • 第3者の目が入るので、それを防止できる

2. 議論に客観性をもたせられる

  • 2人だとバイアスかかった言い方になりがち
  • 主観で主張し合い、話が平行線になることも
  • ファシリテーターが交通整理して、ガイドしてあげることができる

3. 無意識のうちに説明責任を果たそうとする

  • 密室だと発言が無責任になりがち
  • 第三者の目が入ると、両者とも無意識のうちに説明責任を果たそうとする

というものでした。良さそう。

試しにやってみることに

後日、佐野さんに「鼎談のやり方を教えて欲しい」とお願いし、手っ取り早くはじめやすいという理由で、ぼくと共同創業者 @kakipo との 1on1 にファシリテーターとして入ってもらいました。

初回は無料でお願いしたのですが、すごく良かったので、お願いして有料で継続してもらうことになり、現在でも月に1回ペースで課金してます。

※ 厳密には佐野さんではなく Talentio 社にお金を払ってやってもらってます。Talentio の裏メニューだそう。

どういうことを話しているの?

共同創業者の @kakipo との鼎談(2018年5月〜10月ごろまで)

  • 現在のフェーズで求められる創業者の役割とは?
  • 組織が大きくなったときに生まれるサブカルチャーは容認すべきか否か
  • 明文化されていなかった、組織にとって「重要な価値観」の発見

彼とはもう6年も一緒に会社をやっているので、1on1 もマンネリになりがち。油断すると経営に関係のない健康の話とかしています。

そこに第三者が入るだけで「創業者とはどうあるべきか?」という話に発展し、2人のなかでは当たり前すぎて気づかなかった組織にとって「重要な価値観」の発見もあり、とても有意義なものになりました。

また、これを起点に2人の動きも変わりました。

人事マネージャーの @yabucccchi との鼎談(2018年10月〜現在)

  • お互いの期待値とギャップの調整
  • ノーレーティング制度の検討
  • 社内カルチャーの話(何を残して、何を捨てるのか?等)
  • お互いがマネジメントに求めるものを「せーの」で出し合って、議論する
  • 弊社の人事施策は「Inflow(採用)」「Internal flow(評価・報奨・配置・育成)」「Outflow(退職・アルムナイ)」のどれに力をいれていくべきか?
  • 時価総額1,000億のSaaS企業を目指す上で、宮田には社長として何が足りないのか?

昨年の10月からは、新しく入社した人事マネージャーの @yabucccchi との 1on1 の延長のような形で実施しています。

同じく、2人だけでは話さないような内容に発展することもあり、面白いです。

例えば「時価総額1,000億の SaaS 企業を目指す上で、宮田には社長として何がたりないのか?」とかは2人だと絶対に出なそうな話題だなと思いました。

(いまのところ)リピートしている理由

下記の点で 1on1 より便利だからです。

  • 議論が散らかったときにポイントを整理してくれる
  • 議論が硬直化してきたときに、活性化する呼び水を提供してくれる
  • フレームワークを提供してもらえる
  • 客観的な視点からバイアスをとってくれる

特に、最後の「バイアスをとってくれる」というのが良いです。

経営者として「良い意思決定とは何か?」と考えたときに、 要素の一つに「バイアスがないこと」があげられると思います。

第三者が議論にファシリテーターとして入ってくれることで、バイアスが減り、良い意思決定のサポートになってくれていると感じます。

また、自分が社内で鼎談をする際にファシリテーターを買って出ることもあり、その際の参考にしています。

自社に鼎談を取り入れるなら?

2人の話を理解しつつ、交通整理をする必要があるので、ファシリテーターは誰でも言いわけではありません。佐野さんの場合は人事の理論体系に詳しく、かつ現役の起業家ということもあり、コーチングやティーチングも混ぜたファシリテーションをしてくれるので、貴重だなと思っています。

自社でお手軽に試したいという場合、経営陣で取り入れるのであれば、

  • 他の経営陣にお願いする
  • 株主にお願いする
  • 社外取締役にお願いする
  • 知り合いの経営者にNDAを結んでお願いする

などでしょうか。

また、メンバーと上司の日常的な 1on1 に取り入れるのであれば

  • 担当部門の役員にお願いする
  • 近い部署のリーダーにお願いする

などがお手軽だと思います。ご参考まで。

ちなみに、冒頭にも書きましたが、Talentio さんが「代表の佐野さんが訪問して人事の課題解決を手伝ってくれるプレゼントキャンペーン」をやってるそうなので、ご興味あればそちらもどうぞ。

SmartHR社は1on1にも力を入れている会社です

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SmartHR社の1on1ルーム。眺めも良いです。

SmartHR社には写真のような1on1ルームが「A」〜「F」まで6部屋用意されています。

圧迫感がないようにゆったりした広さ。座ったときにお互いが真正面にならないように配置されたテーブルと椅子。全室電源付き。3名でも利用できるので鼎談もできます。

SmartHR 社の評価制度は、1on1 が要になっていることもあり、当然のように 1on1 に力を入れている会社です。

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